Q&A

矯正歯科治療に関して、よくいただく質問を以下にまとめました。
質問をクリックすると答えをご覧いただけます。
この他にご質問などありましたらどうぞお気軽に電話(0566-26-6445)ください。

A.10歳ですと、乳歯から永久歯への交換が完了していない「混合歯列期」の時期と思われます。この時期に上下の前歯が前後に入り組んでいたり、上下の前歯が反対になっていたり、上の前歯が前方に傾いて口が閉じられないなど、普通と違うと思われるような状態であれば矯正治療が必要となってきます。そのような場合は早めに相談をしてください。

A.2歳児の指しゃぶりはよく見られる生理的な現象で、現段階でむりやりやめさせることは必要ないと思います。指しゃぶりの発現率は2~3歳ごろがピークで、その後は次第に減少していく傾向にあります。指導の目安としては5歳ごろになります。前歯が生え変わる6歳ごろまでにやめさせないと前歯の間に隙間ができたり、出っ歯になって口元が出てきたりして永久歯の歯並びに影響がでてきます。

A.通常、14歳頃(1~2年の個人差あり)にすべての永久歯(親知らずを除く)が生えそろいます。この時期以降であれば、矯正装置(マルチブラケット装置など)を着けて歯を動かす本格的治療はいつでも可能となります。ただし、矯正歯科治療には患者さんの協力が不可欠であるため、最低限3つの問題をクリアすることが必要となります。第一に本人の治療に対する理解度・意識の問題、第二に本人を取り巻く環境(家族の協力や受験・就職の時期など)の問題、第三に経済的問題です。これらをクリアするためにしっかりと相談の上、治療開始時期を決めることが必要です。

A.近年では、治療技術の向上、矯正装置の簡便化および審美化等により矯正歯科治療をされる成人の患者さんが増えてきています。今までに60歳代の患者さんを数名治療しましたが、高齢になってからの矯正歯科治療の意義としては、よく咬めるようになったことによる健康を含めた生活全般の質の向上があると思われます。何歳になっても矯正歯科治療は可能ですが、残存歯(残っている歯)の状態や歯槽骨(土台の骨)顎の骨の状態によって治療の限界がありますので、しっかりとした相談が必要です。

A.一番の違いは、成長発育を利用して骨格の問題を改善できるかどうかです。成人では成長が止まっていてあごの骨は子供に比べて硬いため、歯の動きが遅く、動く範囲も制限されてきます。個人差がありますが、矯正装置になかなか慣れない方もいるようです。ただ、成人の患者さんは治療に対する意識が高く熱心であるため、治療がスムーズに進み高い治療効果が得られています。

A.現在痛みがなくなったとしても、歯並びが悪くかみ合わせや顎関節に違和感があるようであれば、再発の恐れがあります。かみ合わせが原因となって顎関節症になっている場合もありますので、矯正歯科で相談の上、経過を定期的に診ていく必要があります。その後の状態によっては矯正歯科治療が必要となってくるでしょう。

A.基本的に授業への支障はほとんどありません。ただ装置によっては英語の発音に支障をきたす場合があります。クラブ活動のなかには吹奏楽等で管楽器を演奏する場合、吹くのに慣れるまでに少し時間がかかると思いますが、吹けないことはありません。一般的なスポーツで、矯正歯科治療が支障になることはほとんどないと思われます。しかし格闘技等の顔面を強打する恐れのあるスポーツは唇の内側を切ってしまうのでお勧めできません。また、治療の内容によっては2~3日痛みがでることがありますので、試験前、スポーツの試合前、大切な行事前などは集中できないと困りますので、前もってお伝えください。

A.矯正歯科治療は妊娠中でも問題はなく受けられます。しかし、抜歯に伴う抗生物質の服用や局所麻酔の使用、レントゲン撮影は控えなければいけません。妊娠がわかったときや可能性があるときは、事前に必ずお知らせください。

A.永久歯は乳歯よりもかなり大きいので、土台となるあごの成長が追いつかずにスペース不足となり、永久歯がまっすぐに生えてこれずに、乱ぐいといわれるデコボコの状態になってしまいます。乳歯列のときは歯と歯の間に隙間があるぐらいのほうが、永久歯がきれいに並びます。

A.歯を動かすときには、動かしたい歯だけに装置をつけても動きません。動かす歯に対しての固定源(かける力に対して抵抗する歯や物の存在)が必要であることと、上下の歯列やかみ合せを患者さんにとって最適な状態に治療することが必要となります。気になっているところだけでなく、ある程度多くの歯(上下全体の歯)に装置をつけることになるでしょう。

A.医療行為にはほとんどの場合、メリットがあればデメリットもあります。いちばんには、治療中の痛み(歯が動き出すときの痛み)があります。痛みには個人差がありますが、装置をつけた後、装置を調整した後、ワイヤーを変えた後などの数日間は、歯が浮いたように感じる痛みがあります。食事のときに上の歯と下の歯が当たるたびに痛むときもあります。また、患者さんの中には、まれに歯の根っこが短くなったり、歯と歯および歯肉との間に三角形の隙間(ブラックトライアングル)ができることがあります。そのほか症例によっては問題点がある場合があるので、治療前にしっかりと説明を受けてください。また、治療中はかみ合わせが不安定となり、食べにくさを感じる時期もあります。ほかには、患者さんにブラッシングなどのプラークコントロールをきちんとしていただかなくてはなりません。虫歯や歯周病になる可能性があります。また矯正装置等の使用時間、使用方法を守っていただかないと治療期間が延長することとなります。歯科医師やスタッフからの指導をよく聞いて、それを実行することがスムーズな治療と良好な治療結果への近道であり、デメリットを最小限に抑えることにつながるでしょう。

A.18歳までは医療費控除の対象となります。成人の場合は、審美目的による矯正治療は控除の対象となりません。しかし、咬合異常や咀嚼障害、機能障害、顎関節症などを治すための矯正治療であれば、一般的には控除の対象となりますので税務署で相談してください。(診断書の添付が必要となります) また、通院のための交通費も控除の対象となるので、できるだけ領収書をとっておいてください。お忘れなく!

矯正治療に伴う一般的なリスク・副反応

 
・矯正治療で歯が動く際には、歯に痛みが出たり、違和感を感じることがあります。
 ときには頭痛・発熱が起こることもあります。
 個人差はありますが、3日から1週間でおさまってきます。
 
・矯正治療中には、咬み合わせや歯並びが随時変化します。それに伴い顎に違和感や痛みが出ることがあります。
 
・矯正装置が唇や舌・粘膜に擦れることで、口内炎ができたり、傷ついたりすることがあります。
 
・矯正装置を装着すると、歯磨きが複雑になり、磨き残しが増える傾向にあります。
不十分な清掃状態が続くことで、虫歯・歯肉炎に罹患しやすくなります。
 
・定期的な来院が出来ない、顎間ゴムの使用が不十分など、当院からの指示に従っていただけない場合には、矯正治療が円滑に進行せずに長期化します。
 
・歯を移動させる際に、ブラックトライアングル(歯と歯の間の三角形の隙間)や歯肉退縮が起こることがあります。(特に成人矯正にみられます)
 必要に応じて歯の形態修正、かみ合わせの調整、歯の大きさの調整などをおこなう場合があります。
 
・歯を動かすことで歯根吸収(歯の根が溶けて短くなる)や歯の変色(歯髄壊死)が起こることがあります。
 
・歯の根が曲がっていたり骨性癒着(歯と骨がくっついている状態)が起こっているなど、特異な状態がある場合は、歯が動かないことがあります。
 
・接着型の矯正装置の場合、外れてしまうことがあります。外れてしまったときに矯正装置を誤飲してしまう可能性がありますが、ほとんどの場合自然に排泄されます。
 
・矯正治療終了後、保定装置を指示通りに使っていただけない場合、後戻りが多々起こります。
またこれに限らず、顎の成長、加齢、親知らず、歯周病、悪習癖などの影響により歯並びが変化し、再治療が必要になる場合があります。

診療時間

※土曜日の午後のみ 14:00~18:00
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